新たな課題

中国の海上民兵が秘密の漁船団を準備

東シナ海での最近の作戦により、中国の海上民兵の規模と高度さが明らかとなった。会場民兵とは軍事目的を支援するために訓練された国家指揮の漁船部隊である。

2025年12月24日、中国東部江蘇省連雲港市で、寒波を避けるために港に戻る漁船。[Wang Chun/IC photo/Imaginechina via AFP]
2025年12月24日、中国東部江蘇省連雲港市で、寒波を避けるために港に戻る漁船。[Wang Chun/IC photo/Imaginechina via AFP]

Global Watch発 |

海上での軍事力を考えると、しばしば軍艦、潜水艦、空母のイメージが思い浮かぶ。

しかし中国は、はるかに脅威として捉えられにくい艦隊として、数千隻の民間漁船で静かに海洋戦略を再定義している。

東シナ海での最近の作戦により、中国の海上民兵の規模と高度さが明らかとなった。海上民兵とは軍事目的を支援するために訓練された国家指揮の漁船部隊である。

過去1か月間に行われた2度の作戦行動で、数千隻の中国漁船が数百マイルにわたる巨大な隊列を組んだ。これらの作戦は当初ほとんど注目されなかったが、海事専門家による船舶追跡データ解析によって明らかになった。

編成は非常に密集していたため、貨物船はジグザグに進む必要があり、重要な海上航路を妨害する可能性が高かった。

中国の海上民兵は新しい概念ではないが、最近の活動は能力の著しい進化を示唆している。これらの民間漁船は、中国海軍の延長として、監視から領土維持に至るまで幅広い作戦を支援するために訓練・装備されている。

台湾有事のような紛争や危機において、中国は数万隻のこれらの船舶を動員し、海上航路を塞ぎ、軍事作戦を複雑化させ、補給網を妨害する可能性がある。

漁船は単独で封鎖を執行するには小さすぎるが、その圧倒的な数はレーダーシステムを混乱させ、ミサイルの囮として機能したり、軍艦を物理的に妨害したりする可能性がある。

東シナ海での最近の演習は、協調と統制の演習のように見える。

アナリストらは、これらの漁船が通常の漁業パターンに従わず、安定した位置を維持していることを指摘し、強い指揮系統と高い規律を示唆している。このような組織体制は、中国が民間船舶を戦略的目的で動員する能力の大幅な向上を示している。

戦略的リスク

東シナ海は世界で最も交通量の多い海域の一つであり、上海から世界市場へ貨物を運ぶ航路がある。

これらの海域で漁船を動員することで、中国は世界の商取引だけでなく自国の経済にとっても不可欠な重要な貿易路を妨害するリスクがある。これらの海上動脈への長期的な干渉は逆効果となり、信頼できる貿易相手国としての中国の評判を損ない、国際的な非難を招く可能性がある。

これらの動きのタイミングはさらなる懸念を生じさせる。

これらは北京が台湾周辺で軍事演習を行い、海上封鎖やその他の圧力戦術を行った直後に発生した。

これらの漁船作戦は、台湾の「隔離」のリハーサルとして意図されている可能性もある。これは戦争を引き起こすことなく島を孤立させるための海上作戦であるが、地域の緊張を高めるリスクもある。

このような行動は、米国や日本を含む台湾の同盟国からより強い反発を引き起こし、意図しない軍事衝突を引き起こす可能性がある。

すでに緊張が高まっている地域で、北京による民間船舶の動員戦略は危険な賭けとなる可能性がある。

漁船を地政学的な駆け引きの手段として利用することにより、中国は自国の経済的安定性、外交関係、そして地域の安全保障を損なうリスクを負っている。海上民兵組織の効果を高める曖昧さは、同時にその弱点ともなりうる。なぜなら、世界はこうした活動を主権の正当な行使ではなく脅威と見なす傾向が強まっているからである。

中国の海上民兵は、短期的には領土権主張や敵対勢力の作戦を複雑にする利点をもたらすかもしれないが、長期的な影響ははるかに深刻となる可能性がある。

北京がこれらの活動を拡大し続ける中で、経済的反発、外交的孤立、軍事的エスカレーションのリスクが高まっている。東シナ海をはじめとする海域では、沈黙の漁船隊が中国の野望にとって諸刃の剣となる可能性がある。

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