国際問題
国連委員会、北朝鮮での「障害者への実験」に懸念
委員会は、障害のある女性が強制的に不妊手術や中絶を受けさせられているとの報告に懸念を表明した。
![2023年3月19日に北朝鮮の国営テレビで放映された映像のスクリーンショットには、障害のある北朝鮮の男性が女性から介助を受けている様子が映っている。[朝鮮中央テレビ]](/gc7/images/2025/09/09/51894-korea_-370_237.webp)
AFP通信 |
国連の委員会は9月3日、北朝鮮が障害者に対して医療実験を行い、強制的に不妊手術を実施し、障害を持つ乳児を殺害しているという信頼できる報告があると発表した。
国連障害者権利委員会は、このような実験が小児施設や拘禁施設で、自由意思に基づく十分な同意を得ないまま行われていると報告されていると指摘した。
「信頼できる報告によれば、心理社会的障害や知的障害のある人々を対象に医学的・科学的実験が行われている」と委員会は述べた。
委員会は、障害のある女性が強制的に不妊手術や中絶を受けさせられているとの報告に強い懸念を表明した。
「委員会は、障害のある子どもに対する嬰児殺しに関する信頼できる報告、特に医療施設での公式の同意のもとに行われたとされる事例について、深い懸念を示した」と述べた。
委員会メンバーのマラ・ガブリリ氏は記者団に対し、障害者が同意なしに臨床試験に利用されているとの報告も耳にしていると語った。
彼女は、委員会が平壌に対して、こうした実験を直ちに犯罪として処罰対象とすること、施設の独立した監督を確保すること、救済のための仕組みを整備することを求めたと述べた。
「この問題の核心は、障害者は治療や実験の対象ではなく、身体の完全性や自律性、尊厳を保障される平等な人間であることを改めて示すものだ」と彼女は述べた。
「屈辱的な扱い」
国連委員会の報告は、 この悪名高い閉鎖国家について、 同国から脱出した人々、2017年に訪問した国連障害者権利特別報告者からの情報、さらに機密報告から得られた情報に基づいて作成された。
ガブリリ氏は、北朝鮮が委員会に公式データを提供しなかったこと、また懸念を平壌に伝えた際に「国家はそれを否定した」と嘆いた。
委員会は、北朝鮮の憲法には障害に基づく差別を明確に禁止する規定がなく、合理的配慮の拒否が差別として認められていないと述べた。
また、委員会は、根強い偏見や社会の否定的な態度、さらに身体に障害を持つ退役軍人には特別待遇が与えられる一方で、その他の障害者はサービスから排除されるという二重基準の存在も指摘した。
報告書は、「委員会は、拘禁されている障害者が、従順でないとみなされた場合や『非生産的』と判断された場合に、独房監禁を含む屈辱的な扱いを受けていることを懸念している」と述べた。
委員会は、平壌に対し「障害者に対する拷問や残虐・非人道的、あるいは屈辱的な扱いや処罰の事例を防ぐため、有効な措置を講じる」よう勧告した。
また、「障害者に対するあらゆる医学的・科学的実験を禁止するべきだ」とした。