戦略的課題

NATO、首脳会議で「数百億ドル」規模の武器調達契約発表へ

NATO加盟国は、トルコの首都ア​ンカラで​開催される首脳会議で、数百億ドル規模の新たな武器調達契約を発表する準備を​進めて​いる。これは、​防衛費支出、ウクライナ支援、そしてロシアに対する抑止力に関する欧州とカナダの確固たる姿勢を​ドナルド・トランプ大統領に示すことを目的としたものだ。

トルコの首都アンカラで開催されるNATO第36回首脳会議に向け、NATOのマルク・ルッテ事務総長を乗せた航空機「エンブラエル・レガシー600」がエセンボーア空港に到着する様子。2026年7月6日撮影。[Muhammed Abdullah Kurtar/POOL/AFP]
トルコの首都アンカラで開催されるNATO第36回首脳会議に向け、NATOのマルク・ルッテ事務総長を乗せた航空機「エンブラエル・レガシー600」がエセンボーア空港に到着する様子。2026年7月6日撮影。[Muhammed Abdullah Kurtar/POOL/AFP]

AFP |

NATOのマルク・ルッテ事務総長は月曜日、アンカラでの首脳会議で加盟国が数十億ドル規模の新たな武器調達契約を発表すると述べた。これには、米国のドナルド・トランプ大統領に、防衛費支出の約束を果たしていることを示す狙いがある。

トランプ大統領は、火曜日にトルコの首都で32か国の同盟国首脳と合流する予定だ。同大統領は以前、イランでの自国の戦争に対する欧州の対応を激しく非難していた。

NATO加盟国は、米国大統領からの強い要請を受け、2035年までに安全保障関連支出をGDPの5%に引き上げることを約束した。その一年後に、この会合が開催されることになる。

「一年後という短期間で、すでに大きな進展が見られる」と、ルッテ氏はアンカラで記者団に語った。

ルッテ氏は、「欧州同盟国とカナダはすでにGDPの約4%を防衛と安全保障に投資している」と述べ、最終目標を達成するための明確な計画を打ち出すとしている。

NATO加盟国は、言葉だけでなく資金も投入していることをトランプ大統領に示すべく、首脳会議に併せて開催される産業フォーラムで、注目すべき武器取引をいくつか発表する予定だ。

ルッテ氏はアンカラでの記者会見で、「抑止と防衛に必要となる重要な資材を供給する、数百億ドル規模の新規契約を発表する予定だ」と述べた。

昨年、欧州同盟国とカナダは、主要軍事支出を前年比で20%近く増額した。同氏は、「2025年と2026年を合わせると、追加投資額は2580億ドルに達する」と述べている。

「我々は自身の安全保障に投資している。今日明日と、社会を守るために必要なものを確保するためだ。なぜなら、我々が直面する脅威は現実のものだからだ。その中に、ロシアからの脅威も含まれている」

ルッテ氏は、欧州各国は現在、自国の防衛に対する責任を強化するだけにとどまらず、「ウクライナ支援を主導している」と述べた。

ウォロディミル・ゼレンスキー大統領も、首脳会議の一部に出席する予定だ。

ルッテ氏は、「現在、ウクライナは、戦闘部隊の勇気、献身、創意工夫により、戦場の様相を変化させている。しかしながら、ウクライナは、特に防空分野において、我々の継続的な支援を必要としている」と述べた。

「ウクライナが主権を守る戦い続ける限り、NATOの加盟国やパートナー国は、ウクライナが必要とする支援を確実に届け続けなければならない」

外交関係者によると、欧州とカナダは首脳会議で、2026年と2027年の両年にわたり、少なくとも年間700億ユーロの軍事支援をウクライナに提供し続けることを約束する予定だという。これは、トランプ大統領が米国による支援の大部分を停止させたことを受けたものだ。

トランプ大統領がイラン戦争に対する欧州の対応に不満を露わにした経緯から、欧州各国の首脳は、気まぐれな米国大統領との対立を避けようとしている。対立が深まれば、NATOの信頼性がさらに損なわれる恐れがあるからだ。

外交関係者は、トランプ大統領に歯止めをかけるため、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領との良好な関係に期待を寄せている。

しかし、野党系メディアの首脳会議への出席をトルコ当局が禁止したことで、トルコ当局への批判が高まっている。ルッテ氏はこの問題について、見て見ぬふりをするつもりはないと明言した。

同氏は「メディアに関しては、重要なイベントにメディアが直接出席できることがNATOにとって極めて重要だ」と述べた。

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